令和7年度秋期シンポジウムのご報告
令和7年度 兵庫体育・スポーツ科学学会秋季シンポジウム
テーマ:
「学校スポーツと地域スポーツの接点から生涯スポーツの文化振興を考える」
令和7年12月7日(日)、兵庫体育・スポーツ科学学会秋季シンポジウムが神戸市外国語大学にて開催されました。本シンポジウムでは、佐名木宗貴氏(関西大学カイザーズクラブ S&Cコーディネーター・関西学生ボディビル連盟会長/大阪ボディビル・フィットネス連盟理事)、乾順紀氏(奈良県立奈良商工高等学校 教諭)、桂幸枝氏(神戸市外国語大学・関西外国語大学 非常勤講師)の3名をお招きし、大学・高校・障害者スポーツにおける地域との関わりについて、それぞれの立場からご発表いただきました。
はじめに佐名木氏からは、関西大学における学生S&C活動について、学内でのトレーナー業務や、学外での競技連盟員としての大会運営など、学生が主体的に組織運営に参画する実践事例をご紹介いただきました。続いて乾氏からは、部活動の地域展開に対する現場の認識や、正課体育における体育理論の重要性について、学術的背景も交えながらご報告いただきました。最後に桂氏からは、幅広い年代があらゆる障害を抱えながら参加する身体障害者野球チーム「阪神ダンデライオンズ」について、活動状況や、サポート体制、情報発信の取り組みなどについてご紹介いただきました。
パネルディスカッションでは、ファシリテーターとして神戸市外国語大学の常行泰子氏を迎え、3名のパネリストへの質問を中心に、ご参加の皆様とともにスポーツの今後について議論を深めました。部活動の地域展開が段階的に進みつつある現在、生涯スポーツ文化の振興に向けて、学校と地域の関係性を改めて見直す必要性が示されました。関西大学や阪神ダンデライオンズにおける取り組みを成功事例として、いかに地域へ拡大・波及させていくかについて、活発な意見交換が行われました。また、学校におけるスポーツをより充実させるためには、地域との連携を図りつつ、ヒト・カネ・モノといった多様な課題に向き合いながら議論していくことが重要であるとの認識が共有されました。
(関西大学 三浦敬太)


