20周年記念シンポジウムの報告

 平成23115日(土)神戸市水道局たちばな職員研修センターにて、兵庫体育・スポーツ科学学会20周年記念シンポジウムが、「スポーツ基本法の制定と“スポーツ立県ひょうご”に向けて」とテーマを掲げ開催されました。

 基調講演では、まず齋藤健司先生(筑波大学大学院准教授)より、「スポーツ基本法の制定:内容と今後の方向性」と題して講演頂きました。スポーツ基本法の解説と論点、今後の課題と展望に至るまで、大変丁寧にお話下さいました。

続いて山口泰雄先生(神戸大学大学院教授、中教審スポーツ推進特別委員会委員長)より、「新たなスポーツ基本計画のヴィジョン:Next10yearに向けて」と題して講演頂きました。わが国のスポーツ政策の歩みと課題、スポーツ政策研究の動向、スポーツの基本計画のヴィジョンについて、年代別ステージに分けて解説頂き、学会員である研究者に今一度ミッションを提言頂き、今後の課題について「兵庫らしさを探り、反映すること」がとても重要であるとまとめて下さいました。

シンポジウムでは、コーディネーター(高見彰先生・松村浩貴先生)より4名のパネリストの先生方が紹介され、その後それぞれの現場からのお話を聞くことができました。

東直也先生(兵庫県教育委員会事務局スポーツ振興課 主任指導主事)には、「ひょうごの地域スポーツのこれから」と題して、現場の話をお聞かせ頂きました。兵庫県民の意識の中で、“スポーツの価値”が上がっており、スポーツのおかれているポジションが高くなっていること、スポーツに関わる人たちに“ひょうごらしさ”が積み上げられているとお話頂きました。 

寺岡正人先生(財団法人兵庫県体育協会 競技力向上課長)には、「ひょうごの競技力のこれから」と題してお話頂きました。競技力向上、兵庫県は国体8位を目指すこと、はばたけ兵庫推進プランに基づき、数々の取り組みを行っていること等、具体的な取り組みを知るきっかけとなりました。

増田和茂先生(兵庫県立リハビリテーションセンター、障害者スポーツ交流館所長)には、「ひょうごの障害者スポーツのこれから」と題してお話頂きました。障害者スポーツの今後を考えるにあたり、スポーツ振興を取り囲むひと・もの・かねという大きな課題を抱えているが、一歩ずつ前進していくことの重要性が理解できました。

岩崎安伸先生(あんしんクリニック、神戸製鋼コベルコスティーラーズチームドクター)には、「ひょうごにおけるスポーツ医科学と現場をつなぐ」と題してお話頂きました。トップチームのチームドクターとして現場で活躍されながら、地域のスポーツ愛好者がどのようなニーズをスポーツドクターに対して抱いていているかを把握し、両者のギャップを埋めていくことが今後の課題と考えておられました。